笑う君の笑顔が眩しくて、おもわずキスをしたくなった。

 

君になら、あげてもいい。  

僕のファーストキス。

 

昼休みに友達と外でバスケをしている、君。

知らないんだろぉな、僕がこうやって教室から見てること。

人を惹き付けてやまない。

クラス学年関係なく、人を惹き付ける。

 

僕もそれに魅了された一人だ。

 

帰り道、前を歩いていたのは、なんと君だ。なんて運のいいことなんだろう。

 

「ねぇ。」

 

声をかけると、ゆっくりと後ろを振り向いた。

「なんだ。清水か。」

「うん、今帰り?」

「おいおい、学校はもう終了してるぜ。

帰りに決まってるだろ?」

肩を並べて歩くと、少し距離が縮まった気がする。だから、僕は君の隣を歩くのが好きなんだ。

「今日ヒマ?どっかに遊びに行かない?」

「いいね。行こうか。」

以外にもあっさりと返事をしてくれて、僕は嬉しくなった。

 

あんまり君とは話した事はなかったけど、嫌われてるわけじゃない。

その事実に、安堵した。

 

ねぇ、キスってしたことある?

 

俺はまだないよ。

だから

 

君にならあげてもいい。

 

僕のファーストキス。

 

「じゃあ、今日は楽しかったよ、清水。ありがとな。」

手を振って背を向けようとしたのを、強引にこっちに振り向かせた。

 

そして

 

少しだけ背伸びをして

 

顔を近づけた。

 

 

「ごちそうさま。また明日ね、中尾。」

 

 

美味しかった?

 

僕のファーストキス。