一週間に一度の日曜日。

たまには学校以外で中尾と会ってみたくて、中尾の家に押しかけてみた

 

「やっ…。」

 

「…清水…」

 

家着の中尾はいきなりの訪問に多少は驚いたものの、部屋まで通してくれた。

 

「ふーん、中尾ってこんな部屋にすんでるんだ。」

「こんなって何だよ、こんなって。」

初めて入る中尾の部屋は、スポーツマンらしく、簡潔にあっさりとしていた。

 

「飲み物、いる?」

「なんでもいいよ。」

 

ガチャ と扉を開けて、中尾は出て行った。

一人でこの部屋にいるのは不思議な気分。

この部屋も驚いているだろう。ミスマッチな人間が入り込んで来たもんだと。

 

僕はお構いなしに、机の椅子にすわった。

中尾あ来るまで、椅子でまわってみる。

 

「おまたせ。」

 

二人分のコーヒーを携えて、中尾は入ってきた。

「おかえり。」

 

早速、中尾作のコーヒーを頂く。

中尾は俺が椅子を取ったもんだから、ベッドに腰を下ろした。

 

「…清水は、どうしてキス、するの?」

「知りたい?」

簡単だよ。

「知りたい。」

その答えは。

数学を公式を使って解くよりも簡単な答え。

 

そして答えは一つしかない。

 

でも、いざ言うぞって時に、中尾は俺の答えを遮った。

 

「答えによっては、俺からキスをしてもいいんだろ?」

 

自信満々に。

 

「なんだ、わかってるんじゃん。」

中尾はコーヒーを机に上に静かに置き、僕に近づいた。

 

「好きだよ、中尾…」

 

中尾からの初めてのキスは、少し苦いコーヒーのお味。

 

 

「キス以上もしたいんだけど、いい?」

ちょうどいい事に、鍵付きの部屋にベッドがある。

そして家族は出かけたきり。

 

 

 

「いいんじゃない…?」

 

 

 

 

誘うように、中尾は俺にキスを降らせた。