好きな人に、恋人ができた。

「ちょお風呂入るわ。適当に座っててな。」

「はいよー。」

同じ大学に通ってて、一人暮らしをしている好きな人。

俺がどんな気持ちで、お前を我慢してるかが知らないから、恋人なんて作るのだ。

 

恋人を作るたびに俺に嬉しそうに喋る。

何回か会わせてくれた。

どれもイマイチ。どうしてそんな女が好きになるのかがわからない。

お前は気づいていないんだろ。

俺の気持ち。

だから、そんなに無防備にいられるんだよな。

 

携帯が鳴った。

…俺のじゃない。

「…はい。」

『あ、洋介?あたしやけど。今からそっちに行ってもいい?』

彼女からだった。

声なんて聞きたくない。

殺してやりたい。

俺から洋介を奪う奴みんな、消えてなくなればいい。

「消えてくれへん?」

『え?』

「洋介って、優しいやろ?だから言われへんねん。ほんまに邪魔、別れたいって言ってたで。」

『ちょお待って…!』

「しつこい女はだから嫌われるねんで。うざい。もう電話してこんといてな。

洋介とも接触すんなや。バイバイ。」

プッ…

一方的に電話を切る。

きっと彼女は電話の向こうで、頭が真っ白になってるんやろな。


ああ、おもろいな。


着信履歴を削除。

「なぁ、誰かと喋ってた?」

「あ、出たんや。何もしてへんで。はよ服着ーや。」

それ以来、彼女からの電話、メールは来なくなった。

 

「俺、また振られてしまった〜。何度目やろか、コレ。」

「お前の良さがわからんねんって。慰めたるやんか。だから俺で我慢しとき!」

このままでいい。

この関係が崩れるぐらいやったら友達のフリはいくらでもする。

でも、お前が誰かのもんになるなんて許されへんねん。


殺してやりたいほど、好き。

 

 

 

**あとがき**

すんません。突発で思いついたもんですわ。
狂気をイメージしてみたんですが…。
少しやってみたかったシュチュエーションでした。